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旅行

和歌山・新宮日帰り旅|電車に乗り遅れたから、熊野速玉大社に行けた

2026年9月8日

和歌山・新宮日帰り旅|電車に乗り遅れたから、熊野速玉大社に行けた

なぜか、新宮に行かなくてはと思ったんです

2025年10月。

その2〜3日前から、なぜか「新宮に行かないと」という思いがありました。

理由は自分でも分かりません。

引き寄せられた、という感じでした。

和歌山県に行くのは、初めてです。

熊野古道も、初めてでした。

青空の下に緑の山が連なる車窓風景。手前は葛のつるに覆われた斜面、山の中腹に伐採された茶色の地肌が見えている

大阪から、近鉄とJRを乗り継いで

朝、大阪を出ました。

鶴橋から近鉄に乗って、津へ。

津でJRに乗り換えます。

津の駅は、JRと近鉄が同じ駅なので、そのまま乗り換えられました。

JR津駅のホームに掲げられた駅名標。「つ 津 Tsu」の表示の下に、左「いしんでん」右「あこぎ」と隣駅名が並ぶ

そこから特急に乗って、南へ、南へ。

新宮駅のホームに停まる、クリーム色と黒に橙色の帯を巻いた特急車両。前面に「D108」の車番、右奥に「新宮」の駅名標

新宮駅に着きました

新宮駅です。

改札を出ると、大きな木の看板がありました。

「ようこそ 世界遺産の地 木のまち 新宮へ」

板を横に張り合わせた大きな木の看板。「ようこそ 世界遺産の地 木のまち 新宮へ」と赤い切り文字が留めつけられている

赤い案内看板も出ています。

熊野速玉大社は、新宮駅から徒歩約20分。

赤い立て看板に「熊野速玉大社(新宮駅下車・徒歩約20分)」の緑の帯。中央に2匹の白蛇と稲穂を描いた木の絵馬が取り付けてある

昔の駅名板も飾ってありました。

「志ぐんう」。

右から読むので、「しんぐう」です。

右から「志ぐんう」と書かれた古い木の駅名板。その下に、煙を上げて鉄橋を渡る蒸気機関車を描いた大きな絵が掛かる

そして、パンダの座席。

パンダくろしおの座席が、駅の中に置いてありました。

パンダの頭をかたどったヘッドレスト付きの二人掛け座席。右隣に「ようこそ!和歌山へ」と書かれた銀河の顔出し看板が立つ

このパンダが、あとで効いてきます。

駅前には「鳩ぽっぽ」の歌碑がありました。

作詞をした東くめさんは、新宮の出身なのだそうです。

石の土台に据えられた大きな歌碑。「鳩ぽっぽ」の歌詞が縦書きの草書で刻まれ、表面には白い斑点状の地衣類が広がる

徐福公園へ

駅からすぐのところに、朱色の楼門が見えました。

徐福公園です。

青空にそびえる朱色と極彩色の中国風楼門。中央の額に金文字で「徐福公園」、門の奥に白い石の獅子像と大木が見える

徐福というのは、二千年以上前に中国から渡ってきたと伝えられている人です。

不老不死の薬を探しに来て、この地にたどり着いたのだとか。

お墓と像がありました。

冠をかぶり袖に手を組んだ石像。台座に「徐福像」と刻まれ、右奥の池ぞいに「和」「仁」「慈」「勇」など7本の石柱が並ぶ

像のまわりには「七つの徳」の石柱が立っています。

売店ものぞいてみました。

朱塗りの垂木と緑の彩色が施された中国風の建物。ガラス戸に「徐福公園売店 月曜・火曜定休」の貼り紙と観光パンフの棚が並ぶ

さんま姿寿司を食べました

お昼は、駅前のお寿司屋さんへ。

「徐福寿司 駅前店」さんです。

改札を出て、ほぼ正面。歩いて1分でした。

緑色の日よけに白字で「さんま姿寿し」「徐福寿司 駅前店」。その上の壁に、切り分けたさんま寿司をかたどった立体看板が付く

頼んだのは、さんま姿寿司。

頭がついたまま、まるごと一匹です。

黒い長皿に横一列に並べられた、さんま姿寿司7切れ。左端に頭が残り、大葉と、わさびとガリが両端に添えられている

紀州のさんま寿司は、酢でしめてあります。

黒い長皿に7切れ、大葉とわさびとガリが添えられて出てきました。

壁に、手書きの貼り紙がありました。

「For the guests. Almost all sushi contains wasabi.」

ほとんどのお寿司にわさびが入っています、という英語のお知らせです。

海外から来る人も多いのだろうな、と思いました。

木の壁に磁石で留めた手書きの英文の貼り紙。「For the guests. Almost all sushi contains wasabi.」と書かれている

駅からいちばん近い神社へ

せっかく熊野まで来たので、神社にも行きたい。

でも、帰りの電車の時間があります。

そこで、駅からいちばん近い阿須賀神社に行くことにしました。

ここだけでも行く価値がある、と思ったのです。

道の途中に、道標が立っていました。

「熊野速玉大社 1.4km」「浜王子 1.3km」。

熊野古道の中辺路です。

木の道標。左向き矢印に「熊野速玉大社 1.4km」、右向き矢印に「浜王子(王子神社)1.3km」、柱には「熊野古道中辺路」

阿須賀神社の鳥居をくぐります。

石畳の参道の先に立つ灰色の石の鳥居。左手前に「阿須賀神社」の社号標、両脇に「世界遺産 熊野 阿須賀神社」の青いのぼり

静かでした。

人が、いなかったんです。

緑青色の屋根を載せた朱と白の社殿。軒下に注連縄と白い幕が下がり、左右に奉納の酒樽、手前に「献燈」の石灯籠が2基立つ

朱色の拝殿のうしろに、こんもりとした山が見えます。

蓬莱山というそうです。

ここも世界遺産でした。

「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部で、阿須賀王子跡という石碑が立っています。

自然石にはめ込まれた黒い石板。「世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道」「阿須賀王子跡 Asuka-oji remains」と刻まれている

境内に、由緒を記した解説板が立っていました。

和文と英文が並べて書いてあります。

屋根つきの木枠に収められた解説板。「世界遺産 阿須賀王子跡(阿須賀神社)」の見出しで、由緒が和英で記されている

まちを歩いて、駅に戻ります

帰り道は、まちなかを歩きました。

旧チャップマン邸という洋館がありました。

この日は休館日で、外から見るだけでした。

石段の上に建つクリーム色の洋館。急勾配の屋根と格子窓、手前は木の門扉で、赤い札に「Former Chapman House 旧チャップマン邸」

青いテントの魚屋さんもありました。

辻本大二魚店さんです。

白い建物の店先に張り出した濃い青の日よけ。上に魚のイラスト入りの「辻本大二魚店」の看板、店頭に発泡箱とおすすめの黒板が並ぶ

店先に、お惣菜が並んでいました。

買ったのは、カツオのたたきと、サバの煮つけと、鯛のフライ。

お酒が飲めたら最高だろうな、という組み合わせです。

私は飲めないのですが😓

新宮は、たくさんの人を送り出しているまちでもあるようです。

駅の近くに、名誉市民の看板がありました。

佐藤春夫さん、東くめさん、中上健次さん、大石誠之助さん。

木目調の大きな掲示板「新宮市 名誉市民」。佐藤春夫、東くめ、中上健次、大石誠之助ら10人の白黒の肖像と略歴が2段に並ぶ

お手洗いに行っている間に、電車が出ていきました

駅に戻りました。

改札を入って、まだ時間があると思って、お手洗いへ。

出てきたら、電車が行ったあとでした。

乗り遅れたんです。

パンダに乗れませんでした😭

乗るはずだったのは、13時台の列車です。

次に乗れるのは、夕方まで待たないといけません。

観光案内所で、聞いてみました

さて、どうしよう。

とりあえず、駅の観光案内所に行きました。

どこを見て回るのがいいですか、と聞いてみたのです。

対応してくださったのは、外国から来られた方でした。

本当に流暢な日本語で、丁寧に教えてくださいました。

そして、こう言われたのです。

「ぜひ、速玉大社に行ってみてください」

行き先が決まりました。

駅から歩いて20分。

さっき看板で見た距離です。

歩きました。

石畳の参道に架かる朱色の下馬橋。左に「熊野大権現」、右に「熊野速玉大社」の石柱が立ち、奥に朱の鳥居と社叢が続く

熊野速玉大社です。

朱色の社殿が、夕方の光の中に立っていました。

きれいでした。

境内に、屏風のかたちをした石碑がありました。

「熊野御幸」と刻まれています。

上皇や法親王が、何度ここに参詣したかが並べて彫ってありました。

昔の人も、遠くから歩いて来ていたんですね。

屏風のかたちに連ねた6枚の石板の碑。「熊野御幸」の題字とともに、上皇や法親王の名と参詣の回数が縦書きで刻まれている

大きな絵馬もありました。

赤い日輪と金の玉をはさんで、白い蛇が2匹、向かい合っています。

巳年の絵馬です。

「日本第一大霊験所 全国熊野神社総本宮」と書いてありました。

軒下に掲げられた大きな木の絵馬。赤い日輪と黄金の玉を挟んで白蛇が2匹向き合い、右に「日本第一大靈驗所 全国熊野神社總本宮」

境内の奥に、大きな木がありました。

梛(なぎ)の御神木です。

枝を大きく横に広げた常緑の大木。太い幹に注連縄が巻かれ、周囲を石の玉垣が囲み、右手に朱枠の説明板と石碑が立つ

幹に注連縄が巻かれています。

国指定の天然記念物で、石碑に「世界平和を祈る」と刻まれていました。

夕方の空を背にした梛の大木を少し離れて見上げた眺め。玉垣の右に背の高い石碑、その隣に朱色の枠の説明板が並ぶ

歩いているときに、思いました。

乗り遅れたのは、たまたまだったのだろうか。

なぜだか分からないけれど、ここに来るべきだ、というメッセージを受けた気がしました。

神倉神社の石段を、少しだけ登りました

速玉大社から、神倉神社へ。

YouTubeで見て、頂上まで行ってみたかったのです。

太鼓橋を渡ります。

朱色の欄干をもつ石畳の太鼓橋。渡った先に赤い鳥居と由緒板があり、右の石柱に「橋から中(境内)へ犬を入れないで下さい」の札

由緒書きがありました。

2月6日の夜に、御灯祭りが行われる神社です。

朱塗りの屋根つき掲示板に、神倉神社の御祭神と由緒を記した白い板。「御祭 二月六日夜」と御灯祭りの説明が縦書きで並ぶ

そして、石段。

鎌倉積みと呼ばれる、急な石段です。

朱色の鳥居の向こうに続く、大小の自然石を積んだ急な石段。手前の踏み石に屋根つきの賽銭箱が据えられている

登りはじめる前に、声をかけていただきました。

「70代の人も行っているよ」

それで、いけるだろうと思ったんです。

正直、少し舐めていました。

登ってみて、分かりました。

一段ごとの高さが、思っていたよりずっと高いのです。

そして、下りることを想像したときの恐怖が、尋常ではありませんでした。

次の電車に乗り遅れたら、今度こそ大変です。

断念しました。

ゴトビキ岩は、麓から望遠で撮りました。

木々に覆われた山の中腹に頭をのぞかせる巨岩。せり出した岩の下に朱色の小さな社殿と垂れ幕が見える

いつか、登れるでしょうか。

浮島の森は、前を通っただけ

帰り道に、浮島の森の前を通りました。

沼に草や木が浮かんでいるという、天然記念物の森です。

入場料がいると知って、この日は前を通るだけにしました。

西日が入っていて、石像がきれいに光っていました。

夕日を背にした公園の一角。長い髪の女性をかたどった大きな石像と、碑文をはめた御影石の台、黒い石柱が並んで立つ

次に来るときの宿題にします。

市役所とスーパーと、温泉

このあたりで、またお手洗いに行きたくなりました。

新宮市役所を借りました。

ありがとうございます。

それから、オークワへ。

和歌山のスーパーです。

電車の中で食べる、おにぎりとお茶を買いました。

そして、ホテルニューパレスさんへ。

ビジネスホテルなのですが、大浴場に日帰りで入れるのです。

石段でかいた汗を流しました。

乗り遅れたことも、いっしょに流れていった気がします。

さっぱりして、リセットされました。

くろしおで帰ります

夕暮れの新宮駅に戻りました。

薄暮の新宮駅ホームから見た駅名標。「新宮 しんぐう Shingū」の左右に「みわさき」「うどの」、奥に駐輪場と山並み

帰りは、特急くろしお。

行きに乗り遅れたのも、くろしおでした。

ホームに停車する、淡い緑と白に金の帯を巻いた丸い先頭形状の特急車両。運転席と客室の照明がついている

窓の外が、だんだん暗くなっていきます。

海と、山と、川。

自然の壮大さを感じながら帰りました。

ここに来てよかった、と思いました。

帰ってきてから

家に帰ってしばらくして、YouTubeを見ていたら、新宮の動画が上がっていました。

「ひろき / 世界旅行」さんの、「関西の最果てに突然現れる『謎の都会エリア』を全力で観光してみた!」という動画です。

関西の最果ての、謎の都会エリア。

私が行ったばかりの、新宮のことでした。

行かなくては、と思って行って。

乗り遅れて。

案内所の方に、速玉大社をすすめられて。

行ってみたら、来るべきだった気がして。

帰ってきたら、動画が上がっていて。

やっぱり、呼ばれていたのかもしれません😊

この日の行程

  • 鶴橋 →(近鉄)→ 津
  • 津 →(JR特急)→ 新宮
  • 新宮駅 → 徐福公園
  • 徐福寿司 駅前店(さんま姿寿司)
  • 阿須賀神社 → 旧チャップマン邸 → 辻本大二魚店
  • 新宮駅(13時台の列車に乗り遅れる)
  • 観光案内所 → 熊野速玉大社 → 神倉神社(15時ごろ)
  • 浮島の森の前 → 新宮市役所 → オークワ → ホテルニューパレスで日帰り温泉
  • 新宮 →(17時半ごろの特急くろしお)→ 大阪

朝に出て、夜には帰ってきました。

1日あれば、旅はできる。

この日のお店

※2025年10月時点の情報です😊