福井へ|北陸2daysきっぷと、雨の鉄道スタンプ旅
2026年7月22日

福井へ行ったきっかけは、北陸2daysきっぷだったと思います。
「芦原温泉ってなんだ?」
そんな軽い疑問から、弾丸で福井へ向かいました。
泊まった記憶はあまりないので、かなり駆け足の旅だったのだと思います。

駅で、竜王戦が行われるというポスターを見かけました。翌週、藤井聡太プロがこの町に来る。そう思うと、通りすぎるだけのつもりだった芦原温泉という地名が、急に近いものに感じられました。
福井駅の東口を出ると、いきなり恐竜がいます。

ライトアップされたトリケラトプスが、夕暮れの空の下でこちらを見ていました。「福井に来たな」と、いちばんわかりやすく思わせてくれる場所です。
デジタルスタンプを取りに、はぴラインふくいへ
この旅の目的のひとつは、デジタルスタンプを取りに行くことでした。
ただ単に、はぴラインふくいに乗ってみたかった。
それだけでも、私にとっては十分な旅の理由になります。
新しく気になる路線に乗る。スタンプを回収する。駅の空気を感じる。
観光名所をたくさん回らなくても、鉄道に乗るだけで旅になる日があります。
福井鉄道と、えちぜん鉄道にも乗ったけれど

福井鉄道、えちぜん鉄道にも乗りました。
福井鉄道は、電車なのに路面も走る不思議な路線。夜のホームで待っていたのは、「田原町ゆき」の小さな車両でした。
ただ、この日は大雨。
せっかくの鉄道旅なのに、外を歩くにも写真を撮るにも少し大変な天気でした。
それでも、福井の鉄道をいくつか乗れたことは大きな収穫です。
「乗った」という記憶が、あとからじわじわ効いてくる旅でした。
あわら湯のまち駅前で|魯迅と、その先生の像

あわら湯のまち駅を降りたところに、ふたりの人物の像がありました。
椅子に座っているのが藤野厳九郎さん。その横に寄り添うように立っている若者が、魯迅です。
藤野厳九郎さんは、いまのあわら市の生まれ。仙台の医学校で教えていたときの教え子のひとりが、中国から留学してきた周樹人、のちの魯迅でした。魯迅はのちに「藤野先生」という作品を書いて、この先生のことを書き残しています。
像のそばには藤野厳九郎記念館があり、あわら市と中国・紹興市が友好都市になったことを記念して建てられたのだそうです。
温泉のまちに来たつもりが、思いがけず遠い国とのつながりに出会いました。旅先でこういうものに行き当たると、少し得をした気分になります。
三国へ|気になっていたお弁当屋さんへ
あわらから足をのばして、三国にも行きました。
といっても、東尋坊まで行ったわけではありません。目当ては、大むらさんのお弁当です。
職場で仕出しのお弁当を頼むことがあって、そうすると、よそのお店のお弁当がどんなものなのか、だんだん気になってくるのです。「あそこのお弁当って、どんな感じなんだろう」と思っていた、そのお店が三国にありました。
えちぜん鉄道で三国駅へ。駅のまわりには三国湊の案内マップがあって、壁には帆船の大きな絵が描かれていました。港町だったんだな、と歩きながら思います。
買ったお弁当の箸袋には、うさぎのマークと「Rabbit」の文字。「お弁当 お惣菜の店」とあります。店頭ではこの名前で親しまれているようです。
中身は、白いごはんの真ん中に梅干しがひとつ。揚げものが2種類に、きんぴら、かまぼこ、切り干しの煮もの、漬けもの。すみにはみかんのゼリーまで入っていました。すきまなく詰まっていて、これは職場で頼むお弁当としてうれしいだろうな、と思います。

東尋坊にも行かず、お弁当を買って帰る。それでも私にとっては、ちゃんとした旅の理由でした。
ICカード連携に失敗、まさかの再訪へ
この旅で、ひとつハプニングがありました。
ICカードの連携に失敗してしまい、翌週、もう一度福井へ行くことに。
まさかの再訪です。
でも、そのおかげで鯖江観光ができました。
失敗から始まった再訪でしたが、結果的には福井の記憶を増やしてくれる旅になりました。
鯖江観光|めがねミュージアムへ

再訪した福井では、鯖江を観光しました。
鯖江といえば、めがね。
日本のめがねフレームの一大産地で、そのシンボルがめがねミュージアム。ショップや体験工房のほか、3階には眼鏡の歴史を学べる「めがね博物館」もあります。ここにも行きました。
福井といえば恐竜や東尋坊のイメージも強いけれど、鯖江のめがね文化に触れると、また別の福井が見えてきます。
食べログで探した、初めてのお店|蕎麦の「蔵」

鯖江でお昼にいただいたのは、お蕎麦でした。
実はこの「亀蔵」さん、食べログで探して行った、私にとって初めてのお店です。
いつもは、なんとなく歩いていて目に入ったお店や、人に教えてもらったお店に入ることが多い。点数を見て、口コミを読んで、行き先を決めるということを、それまであまりしてきませんでした。
新しい選び方をひとつ覚えた旅でもありました。
松阜神社の門前で|料亭カフェ 茶癒(Sa-Yu)中松


鯖江では、神社のそばにあるカフェでオフ会にも参加しました。
そのカフェが、松阜(まつお)神社の門前に佇む料亭カフェ 茶癒(Sa-Yu)中松さん。旧鯖江藩の藩主・間部公をお祀りする松阜神社の参道に、蔵をモチーフにした和モダンの建物が溶け込んでいて、窓の向こうに神社の境内を眺めながら過ごせる、なんとも贅沢な空間でした。
もともとは老舗料亭「中松」がプロデュースしたカフェで、料理人が手がけるランチや和スイーツを、越前漆器の器でいただけます。


旅先で人と会う予定が入ると、その土地の記憶が少し濃くなります。観光地だけではなく、「あのカフェで話したな」という時間も、その土地の思い出になりました。
まとめ|失敗も含めて福井旅
最初は、芦原温泉ってなんだろう、はぴラインふくいに乗ってみたい、デジタルスタンプを取りたい。
そんな理由で出かけた福井旅でした。
大雨の中で福井鉄道とえちぜん鉄道に乗り、気になっていたお弁当屋さんへ足をのばし、ICカード連携に失敗して、翌週もう一度福井へ。
でも、そのおかげで鯖江に行き、めがねミュージアムを見て、初めて食べログで選んだお蕎麦屋さんに入り、カフェで人と会う時間もできました。
予定どおりにいかなかったことまで含めて、福井らしい記憶になっています。
実は、温泉には入っていません。

時間の都合で、足湯に寄ることすらできませんでした。案内板の前で「湯めぐり手形」というものがあることだけ知って、そのまま駅に戻ったのです。
温泉地に行って、お湯に触れずに帰る。我ながらどうかと思いますが、これも弾丸旅らしい結末かもしれません。
次は、芦原温泉にちゃんと泊まって、ゆっくりお湯も楽しんでみたいです。