日本一営業日が短い駅|津島ノ宮駅と津嶋神社の夏祭りへ
2026年8月8日

JRの駅の中には、1年のうちたった2日しか営業しない駅があります。
香川県三豊市にある「津島ノ宮駅」。津嶋神社の夏季例大祭が行われる8月4日・5日だけ、ホームに電車が停まります。
「行きたいなあ」と思ったら、そのときがベスト。そう思って、姫路から岡山まで新幹線、そこからマリンライナー、予讃線を乗り継いで向かいました。
アクセスは、姫路13:46発、岡山14:05着(約19分)。岡山で乗り換えて14:35発、津島ノ宮駅には15:41着(約66分)。乗り換え待ちを含めて、姫路からトータルで約1時間55分でした。
津島ノ宮駅に電車が停まるのは、津嶋神社の夏季例大祭が行われる毎年8月4日・5日の2日間だけ。この期間以外は駅自体が存在しない扱いになるので、行きたい方は日程に要注意です。
日本一営業日が短い駅|津島ノ宮駅
予讃線には、これまで何度も乗ってきました。車窓から見える瀬戸内海の景色がきれいで、お気に入りの路線のひとつです。
でも、その線路の途中に、年に2日しか電車が停まらない駅があるなんて知りませんでした。まさか自分がそこで降りて、橋を渡れる日が来るなんて、夢みたいな話です。
ホームに降りるとき、電車とホームの段差に少しひやっとしました。でも、実際に降りてみると、思っていたほど大したことはありませんでした。
普段は無人駅同然のはずのこの場所に、この日ばかりは周辺の駅から応援の駅員さんが集まっていて、乗客の乗り降りを一人ひとり手伝ってくれていました。年に2日だけのために、これだけの人が動いているのかと思うと、それだけで少し胸が熱くなります。
年に2日しか使われない駅だからこそ感じる、その特別感。時刻表も、この2日間のためだけに用意されたものです。


つしま橋を渡って、本殿へ


駅から歩いて向かうと、「つしま橋」という橋が架かっています。
案内板には、こう書かれていました。
8月4・5日の夏季例大祭の時だけ、本殿のある島に渡ることができます。橋のたもとに立ち、島から吹く神風を受けると、罪・穢れ・病気・悩みなどが祓われ、心身が清められます。
津嶋神社は、もともと子どもの守り神。だから最初は「自分には関係ないかな」と思っていました。
でも、この案内板に書かれた由来を読んで、気持ちが変わりました。罪や穢れ、病気や悩みを祓ってくれるというなら、それは大人にも関係のあることです。
渡橋できるのは朝6時から夜10時までと、意外と長い時間帯。料金はひとり500円(現金のみ、小学生は200円、幼児は無料)でした。
「わたってみよう」と思い立って、渡橋料500円を払い、実際に橋を渡って本殿にお参りしました。

お囃子が鳴り響く中を歩いていると、「あぁ、夏だなあ」という気持ちが自然と湧いてきます。猛暑の強い日差しの中でも、時折吹く海風が、少しだけ暑さを和らげてくれました。
夏祭りの賑わい
行ったのは1日目(8月4日)の夕方前。屋台は普通くらいの規模で、人出はまだましな時間帯でした。それでも、大勢の人が訪れていて、賑やかな雰囲気でした。
参拝者は2日間で約10万人にもなるそうです。特に混み合うのは、8月4日の夜、花火が打ち上がる時間帯(20時から約20分間)だそうです。今回訪れたのは1日目の夕方前だったので、まだ人出は落ち着いていましたが、花火目当てなら夜、ゆったり見て回りたいなら夕方前がおすすめかもしれません。

帰り道、高松駅でアンパンマンに遭遇
帰りに立ち寄った高松駅では、アンパンマン列車の駅名標や、アンパンマン・ばいきんまんのベンチがお出迎え。「わたしの旅スタンプ台」もあり、四国らしい旅の締めくくりになりました。

まとめ|「行きたいな」と思ったときが、ベストなタイミング
年に2日しか開かない駅、年に2日しか渡れない橋。
「子どもの守り神だから、自分には関係ないかな」と最初は思っていました。でも、由来を知って気持ちが変わり、実際に橋を渡ってみたら、行ってよかったと心から思えました。
条件が揃うタイミングは限られているからこそ、「行きたいな」と思った瞬間を逃さないこと。そして、「自分には関係ない」と決めつけずに、まず知ってみること。
香川の小さな駅で、そんなことを教えてもらった一日でした。